球界最高の藤川球児の火の玉ストレート

定年世代の私、大の阪神ファンですが、やっぱり球児は
泣かせますよね～。

定年になったら、ぜひ何度も球場に見に行きたい。
そんな中でも、やっぱり球児が一番見たい選手です。

父親が草野球でノーヒットノーランを達成した翌日に生まれたため
「球児」と名付けられたという藤川球児（1980年7月21日生まれ・27歳)。
背番号は22(入団時背番号は30。2002年から「きゅうじ」にかけて92番に)。
2005年から22番に変更。このとき藤川本人は
「佐々木さん・高津さんと同じ背番号で光栄です」と語る。

2005年4月21日の対巨人戦（東京ドーム）で、10-2、二死満塁という場面で
清原和博と対戦し、フルカウントから決め球のフォークボールで三振に
討ち取ったが、「勝負どころで迷ったらストレート」が暗黙のルールだった
パ・リーグ育ちの清原は「（あの場面でフォークを投げるとは）ケツの穴、
小さいな。チ××コついとるのか!!」と中傷。
この一件で、藤川は「清原を本気にさせた男」として話題を集め、
その後、6月25日の試合（阪神甲子園球場）で再び清原と対戦した藤川は、
今度はストレートで三振を奪取。

清原もこれには脱帽、「完敗。ナイスボールが来ました」
「僕が20年間見た中でナンバーワンです」と藤川のストレートを絶賛。
後に藤川は「あの発言でストレートをもっと磨かないといけないと思いました。
清原さんは僕にアドバイスしてくれたんだと思っています」と語ったことで
株を上げる。

藤川の最大の武器であるストレートは「火の玉ストレート」とも呼ばれ、
その球速以上に、驚異的な球の伸びが特徴。

その後ストレートの威力を武器にJFKの一角として大活躍し、
阪神がリーグ制覇を果たした9月29日の対巨人戦（甲子園）では
シーズン79試合目となる登板を果たし、稲尾和久・菊地原毅の持つ
最多登板試合のプロ野球記録を更新。
10月2日の80試合まで伸ばし、2005年のリーグ制覇に貢献。

交流戦で対戦したソフトバンクの王貞治監督は
「阪神にはいつの間にあんなピッチャーが出て来たんだ！」と驚いたとか。

2007年シーズンより正式に抑え投手の座を任され、
シーズン当初から安定感抜群の投球を披露。

9月7日の巨人戦ではリリーフ投手史上初となる3年連続100奪三振を達成。
チームが10連勝したときに、その10試合全てに登板し、
2勝7セーブ、防御率1.80の成績でリーグタイ記録の10連投を達成。
最終的に防御率1.63という数字を残した。
10月3日の最終戦で日本タイ記録となる46セーブ目を挙げ、
自身初の最多セーブ投手のタイトルを獲得。

一部マスコミ、評論家などは、藤川のストレートは
「ストレートという名の変化球（魔球）」という形容。

報道ステーション（テレビ朝日）が2006年11月23日に放送した
「“プロ野球は死なず” ストレートという名の魔球」によれば、
通常の投手が投げるボールの1秒間の平均回転数は37回転、
松坂で41回転、クルーンで43回転であるが、藤川はそれらを
上回る45回転であり、普通の投手に比べ3割も多いこと、
ボールが進む方向に対するボールの回転軸の傾きも、
通常の投手は約30度、松坂・クルーンが10度で、
藤川はそれらを上回る5度とずば抜けて少ないことが判明。
理論的には回転数が多く回転軸の傾きが少ないほど、
ボールはホップする（マグヌス効果）。

同じリリースポイントで同じ所を目掛けて投げた場合、
藤川のストレートはボールが落ちにくく、
ホームベース上では普通の投手のボールに比べ30cmも高い所を通る。
その結果としてボールが直線軌道に近づくため、
到達時間を早めることが可能に。

女房役の矢野は、「大げさに言うと魔球に近い。
プロが真っ直ぐを待っていて真っ直ぐで空振りを取れるという
ピッチャーはそうはいない」「球界ナンバーワンのストレート」と語っています。

藤川自身は“ピンポン球のように浮き上がれ”というイメージで
投げているそうで。

同僚の赤星憲広は、「どんなに豪速球でも、プロの打者に慣れられたら
打ち込まれてしまうものだが、アイツ（藤川）は相当考えている。
1球ごとに微妙に変化をかけて投げるから、あれだけの成績を維持できている」と
サンケイスポーツのインタビュー記事で語っています。

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