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定年をそろそろ迎える私らからすると、
「天下り」という問題が取り上げられるたびに
ちょっと複雑な気持ちになります。
天下り(あまくだり)というのは、もとは神道の用語で、
神が天界から地上に下ることをいい(天孫降臨など)、
「天降る」という言葉から来ています。
転じて、退職した高級官僚が、関連する民間企業や
特殊法人・公社・公団・団体などの高い職に就く
(迎えられる)事を指して用いられているわけですが、
官僚の天下りの範囲については、中央省庁の斡旋・仲介がある
場合のみを含めるとする意見と、斡旋・仲介などの手法に関係なく、
特定企業・団体に一定の地位で迎えられる場合全てを含むとする意見があるようです。
とはいえ、天下りは、以下のような問題を指摘されています。
■官民の癒着、利権の温床化
■人材の仲介・斡旋について、中央省庁の権限が暗黙に使用されている。
その結果、必ずしも有能でない人物が要職につくことがある。
■公社・公団の退職・再就職者に対する退職金の重複支払い
■幹部や首脳になりづらくなることによる生抜き職員のモチベーションの低下
まあ、単純に、国のシステムを作る官僚が、
自分達が楽をできる天下りというシステムを作ろう
としているのが、問題の本質にあるわけで。
気持ちはわからなくはないですが、
定年後も、楽をして仕事を用意して欲しい。
できればおいしい仕事を……というのは、
なかなか今の時代は通用しないと思うんですがね。
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