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定年間際の私たちも、最近、「空気を読め」「空気を読めないやつ」という
言葉が、結構ささることがあります。
「KY」と略して言うみたいですが、もとは漫才やコントなどを
やる芸人が、使う業界用語だという説もあるようですね。
書籍としての初出は山本七平著『「空気」の研究』。
「場の空気」といっても、コミュニティによって様々な
「約束事」があったりしますが、近年ではインターネットの発達に伴い、
従来には無かった形式の様々なコミュニティが出てきてます。
とはいえ、この「空気を読む」。
定年世代の私らからすると、昔はそれができない人は
「村八分」にされるとか、実は古来からある日本独特の
感覚にも感じます。
日本では、物事の判断が場の空気に支配される事象が
しばしば見られたと分析する人もいて、たとえば山本七平氏は、
空気支配の例として、戦艦大和の沖縄出撃を挙げ、
出撃は無謀であると判断するに至る細かいデータおよび
明確な根拠があるにもかかわらず、まったく根拠のない出撃が
「空気」によって最終的に決定されたと指摘。
この事象をもって、山本氏は「それ(空気)は非常に強固で
ほぼ絶対的な支配力をもつ『判断の基準』であり、
それに抵抗する者を異端として、『抗空気罪』で社会的に
葬るほどの力をもつ超能力である」と批評していたりします。
最近だと、2005年の衆議院議員総選挙で自民党が大勝した
原因の一つとして、小泉純一郎元首相が作り出した
「空気の支配」を挙げる人もいますね。
安倍内閣は「空気が読めない内閣」ということで「KY内閣」だなんて
言われてましたが、「空気が読める」のは、確かに現代に
必要なスキルなのかもしれませんね。
▼「空気」の研究

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